ペット栄養管理士ブログ

酵母と酵素の違いを知ろう!

2016/10/18

Wonderful Oneには、どうして酵素(エンザイムなど)ではなく、酵母が入っているのかという質問を多く寄せられたので、今回は暫くお休みしていた栄養学の話をしたいと思います。
 
酵素とは
酵素とは簡単にいうと「生体内で引き起こされる様々な化学反応を促す物質」のことです。
酵素を体内に取り込むと消化や吸収を行ったり、新陳代謝を行ったり、老廃物や毒素を排出するなどの活動をより活発にする働きがあります。
こうした活動のほとんどは、生体内の「化学反応」によって行われるため、この化学反応をスムーズにするためには酵素の摂取が不可欠になります。
酵素は人間だけではなく、動物、植物、微生物、それぞれ必要な酵素をつくっています。
酵素の体内に与える効果で、最も力を発揮するのが腸内での働きです。
しかし、酵素は腸内の環境が整っていなければ、いくら酵素が働いても効果を発揮できません。
しかも48度以上に加熱すると死んでしまうので、「生」であることが大切です。

 

酵母とは
酵母とは発酵食品に含まれることが多い微生物です。
酵母は土や水中、果実の表面、花の蜜、樹液などありとあらゆる場所に存在しています。
酵母には人間の体内で起こる様々な化学反応を促進する働きを持つ「酵素」とも深いつながりがあります。
酵母は微生物なので、他の動植物と同様に体内で大量の酵素を作っており、酵素を作り出す「母体」のような役割を担っています。
酵母は体内に入ると熱や酸の影響を受けずに腸内へと侵入し、そこで酵素を作り出すために、酵母は腸内環境を正常に戻し、たくさんの「酵素」を作り、作られた酵素は力を発揮できます。
そのため、効率よく酵素を体内に取り込みたいのであれば、どちらかといえば酵素よりも「酵母」を摂取した方がメリットが大きいといえます。
この理由からWonderful Oneにはビール酵母を配合いたしました。