市民権を得た欧州の犬たち
2018/07/282週間ほどベルギー・フランス・イタリアと回って来ました。
ドイツが犬たちにとって素晴らしい環境だということは知っていましたが、今回訪れた全ての国々でも素晴らしい環境でした。
これを家族というのだろうと、日本とのあまりの違いに驚きました。
日本との違いを分かりやすく、以下の箇条書きにしています。
1 カフェテラスは勿論ですが、マクドナルドと言った飲食店の注文の際も普通に横で待っている。
2 ブティックやデパートといった人混みの中でも飼い主と一緒に待っている。
3 列車の中は勿論キャリーバックには入れずに、どうかするとキャリーバックさえも持っていない
こともあり、小型犬は膝の上に大型犬は通路。
席に着くときも普通に通路を歩いて来ます。
4 道を歩くとき、リードもつけずに飼い主の脇を歩く大型犬を何度も見かけました。
5 街中で犬の糞を見ることはついにありませんでした。そしてどこでもそうでしたが、まず犬が
吠えない。
1匹だけ空港で吠えた子がいましたが、その子はパピー犬。
勿論犬同士で吠え合うことはありません。
当然排泄する子もいませんでした。
6 一番の極めつけは空港の保安検査を通る際に、ヨークシャテリアを小脇に抱えながら一緒に通って行く姿を見たときは、目が点になりました。
そう言えば、欧州の犬たちは大型犬・小型犬に関わらずどの子もハーネスをつけています。中には首輪を付けていても引かれる時はハーネスです。
これがアメリカだったらきっと大型犬は首輪だと思います。強さを表す首輪です。
アメリカと欧州では、同じ家族扱いの犬たちも少し違うようです。
ドイツでは、犬を飼うに当たって色んな法規制がありますが、その一つが犬の学校参加です。
あれだけ人と犬が共生できるのは、ドイツ以外でもきっと全ての犬たちは躾教室に通っているはずです。
今回の経験からやはり日本の犬環境は後進国だということをつくづく思い知らされました。
動物の殺処分の問題もそうですが、やはり家族として一緒に暮らすには、他の人に迷惑をかけないようにしなくてはいけないし、それにはまず飼い主の意識レベルを上げることが一番必要なことだということを気付かされた旅行でした。そうでなければ殺処分は永遠になくならないと。