ペット栄養管理士ブログ

Mrクランキー、会陰ヘルニアになる!!

2016/02/18

ある日、左お尻がポッコリ膨らんでいるのを発見。
もしや癌では?と心配して触ってみると、とても柔らかい。
う~ん、癌だったら固いはずだから筋肉かな?と思いながら揉んでみると、“くちゃくちゃ”音がするではありませんか!
急いで病院へ連れて行って診察してもらうと、先生の指が肛門の中へ!
えっ?!もしかして脱腸?
診断の結果は会陰ヘルニアでした。

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会陰ヘルニア、中高年の雄犬に多く見られる疾病だとのことです。
会陰部、つまり、お尻の周りの筋肉が緩んできたためにできた穴(ヘルニア孔)から腸や膀胱が脱出するようになる病気。
原因は不明で、この筋肉の間に隙間ができてしまうことで、体内の臓器が肛門周囲の会陰部から飛び出してしまい、去勢をしていない雄の犬がかかりやすい病気で、高齢になると発症しやすくなるそうです。
猫や雌の犬、去勢手術を受けている雄犬では稀な病気とのこと。
Mrクランキーが去勢手術を受けたのは保健所から引き出された後だからごく最近のこと。
ということは、若いと思っていたMrクランキーは中高年??
いったい君はいくつなん??
幸い、排便困難や排尿にも支障はきたしていないのでまずは一安心。
早速手術を受けることになりました。
元気いっぱいに走り回るMrクランキー、それは若さではなくジャックラッセルテリアの血がそうさせていたの?

Mrクランキーは保健所から引き出された保護犬です。
もともとエネルギーが高い犬で、そのせいで前の飼い主の手におえなかったようです。
耳や鼻、目も犬一倍鋭く、そのためによく吠えます。その上少し神経質です。
よく吠えることも今回の一つの原因かとも思われます。
我家に来て半年以上は経ちますが、散歩中の彼は鼻をあまり使わず、目、耳を使って常に気を張っています。
犬は必ず、鼻→目→耳の順序で意識がいかないとトラブルの原因を作ってしまいます。
どんな犬や人や他の物が来ようとも、いつまでも臭いを嗅ぎ続けている老犬エルフィと一緒に散歩させることで、いつの日か鼻を使い、ちゃんとマーキングをする犬になって、穏やかな散歩ができるようになる日が来ることを祈って、また明日からの散歩を楽しみます。