ペット栄養管理士ブログ

お帰りなさい、Mrクランキー!

2016/03/28

3月13日、会陰ヘルニアの手術をしたMrクランキーが、20日無事に帰宅しました。
1週間ぶりの我が家です。
昨年7月から我が家に引き取られたMrクランキーなので、もしかしたら私たち家族のことを忘れているのではないかと少々不安を抱きながら病院へお迎え。
受付越しからクランキーの姿を見つけ手を振ると、嬉しそうに尻尾を振り元気な声で吠えまくり。
安堵はしたものの、目が引き取った頃の鋭い目つきに戻っていました。
もしかしたら、また捨てられたと思っていたのかもしれません。
でも我が家に着くと安心したのか、入院前の優しそうな目に一瞬で変わり、正直こんなことがあるのかと衝撃をおぼえました。

Mrクランキーとココを引き取って気づいたことがあります。
2匹共々保護犬ですが、引き取られたときはガリガリに痩せていました。
引き取られた犬で、丸々に太った子はいるのでしょうか?
元の飼い主は、エサを与えるのも面倒と思うほど、この子達の存在がうとましく思うのでしょうか?
そこにはこの子達が可愛そうだという意識はないのでしょうか?
処分しようと決めるのであれば、せめてエサだけは最後まできちんとあげて、あの世に旅立って欲しいとは思わないのでしょうか?

13歳になるエルフィは、自分の体調がすぐれない時以外は、いつでもエサが食べられ、エサがもらえないかもしれないという不安をこれまでの犬生で一度も感じたことはなく、従ってエサに対する執着心はあまりありません。
エサに執着するMRクランキーとココを見ていると、オオカミを祖先にもつ習性を垣間見る気がきます。
これからも殺処分0を目指して行動を起こしていきますが、犬の幸せを考えた場合、その一つである充分なエサ与え、これはもっと声に出していかねばと強く思う私であります。

さてさて、肝心のMrクランキーの手術ですが、ぽっこり膨らんでいた右側のお尻はすっかりなくなりました。
術後当初は痛々しいほど腫れ上がっていましたが、今では抜糸もでき、すっかり左右同じお尻の山になりました。
予防を兼ねて左側にもネットを入れてもらったのは正解でした。
表には出ていなかったけれど、中を開けてみると既にヘルニアは進行していて、表に出てくるのは時間の問題だったそうです。
虐待で痛い思いをし、去勢の手術、そして今度はヘルニアの手術と何度も痛い目に合っているMrクランキーですが、今回で最後の痛みにしてあげなくてはと家族で話し合いました。
保護犬を引き取ると想像もしない出来事がありますが、でもそうさせたのは私たち人間です。
どんな犬でも処分されていい犬はいないし、どんな犬でも愛情を注いであげれば飼い主に無償の愛を返してくれます。
簡単に犬を飼わないで欲しいし、簡単に放置したり処分したりしないで欲しい。
そして犬は犬です。擬人化しないで、愛情としつけをごちゃごちゃにしないで一生お世話してあげてください。
彼や彼女が短い犬生の最期を迎えるとき、“ありがとう”と言葉で送ってあげてください。
もしそれができる自信がない方は、犬を飼わないでください。
中途半端な愛情は犬にとっても保護してくださった方にも迷惑です。
犬を飼うには“覚悟”が必ず必要です。

今回の手術費用は、保険から補てんすることができましたので、本当に助かりました。
今ではいろんな保険会社がありますが、ご自身にあった保険会社に加入されることをお勧めいたします。

では、ちょっとお恥ずかしいですが、Mrクランキーのお尻の変移をご紹介いたします。

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