犬の肥満の判断方法
イヌの肥満の判断には、多くの場合、body condition scoreが用いられます。
これは視覚と触覚で判断するものであり、イヌの肋骨、腰部、腹部について肋骨部はわずかに脂肪で覆われ、腰部はなだらかな輪郭または厚みのある外見で、薄い皮下脂肪の下に骨格構造が触知でき、腹部はくぼみがあり、適度な腰のくびれがある。
これを「理想体重」とし、この理想体重を境に「痩身」「体重不足」「体重過剰」「肥満」の5段階に分けられます。
分かりやすく図にすると以下のとおりになります。
※犬の肥満の判断には、体重だけでなく下記の肥満方法も参照願います。
痩身 Thin |
肋骨、腰椎および骨盤が簡単に確認できる。脂肪は触診できない。明らかに腰部と腹部はくぼんでいる。 |
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体重不足 Underweight |
肋骨は触診できる。最小限の脂肪が覆っている。上部からの観察で腰部は簡単に確認できる。 腰部のくぼみは明白である。 |
理想体重 Ideal |
過剰の脂肪がなく肋骨は触診可能。 上部からの観察で肋骨の後部に腰部が確認できる。 腰部のくぼみは明白である。 |
体重過剰 Overweight |
わずかに過剰な脂肪はあるが、肋骨は触診可能。 上部からの観察で何とか腰部は確認できる。 腰部のくぼみは見かけ上存在する。 |
肥満 Obese |
過剰な脂肪で覆われているために肋骨は簡単に触診できない。 脂肪の沈着が腰部と尾の基部で著しい。 腰部はほとんど確認できない。 腹部のくぼみはなく、明らかに膨張している。 |
(参考資料:日本ペット栄養学会)